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地域おこし協力隊 石巻市、弘田さんに感謝状 3年間の任期終える

3年の任期を終え、感謝状が贈られた弘田さん(中央)と、松本事務局次長(左)

 石巻市地域おこし協力隊として一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、石巻市)で活動し、30日に任期を終える弘田光聖さん(29)への感謝状贈呈式が24日、市役所であった。

 高知市出身の弘田さんは2021年5月に協力隊に委嘱された。水産業の魅力を発信し、人材を採用、育成する「SeaEO(シーイーオー)」プログラムの開発や運営に携わった。水産加工会社などへの7人の就職につながり、入社後の定着に向けた研修も開いてきた。

 弘田さんは3年間を振り返り「企業の成長に寄与してくれる人材を採用できた。定着に向けたコミュニケーションを取れたことが自信になり、企業からも評価してもらった」と話す。

 FJの松本裕也事務局次長(38)は「他地域から来る若者を地場の企業が受け入れる素地をつくってくれた。全国的に良いモデルができたと思う」と語った。

 弘田さんは今後もFJに籍を置きながら、石巻市内での起業を目指す。企業の人材や組織の課題解決を図る事業を展開する考え。

 感謝状を手渡した斎藤正美市長は「人手不足に悩む水産業の人材確保と育成、外部から来た人たちの連携の要になる仕事をやってくれている。石巻にとって貴重でありがたい人材だ」と感謝した。

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