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大型連休控え船舶点検 設備や胴衣、安全確認 東北運輸局石巻海事事務所など

ハッチの開閉を点検する職員
客席に備え付けた救命胴衣状態も確認した

 大型連休を前に、東北運輸局石巻海事事務所と石巻海上保安署は22日、旅客船や定期船の安全点検を女川町の女川観光桟橋で実施した。

 冬に休業していた旅客船などが春の大型連休に向けて始動するのを前に、事業者に安全運航の意識を高めてもらう目的。シーパル女川汽船が離島の出島、江ノ島との航路で運航する定期船「しまなぎ」(62トン、定員100人)と潮プランニングの旅客船2隻を点検した。

 しまなぎの点検では海事事務所職員と石巻海保署員ら計16人が乗船。災害発生時の案内放送を訓練したり、ハッチの開閉や客席の救命胴衣の着用が正常にできるかを確かめたりした。いずれも問題はなかった。

 東北運輸局の大釜達夫次長は「事業者の皆さんには利用者の安心・安全を第一に運航する意識を持ってもらいたい。今後も利用者が安全に船に乗れるよう、しっかりと点検していく」と話した。

 安全点検は大型連休と年末年始に合わせて年2回実施している。海事事務所と石巻海保は25日までに、東松島市宮戸や石巻市鮎川浜などで4事業者の計7隻を点検する。

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