官製談合事件 石巻市、規律順守へ研修 課長級以上が参加 他の事例も紹介
石巻市発注の下水道工事を巡る官製談合事件で職員2人が逮捕されたことを受け、市は25日、再発防止に向けた研修会を開いた。
課長級以上の職員約120人が対象。午前と午後の2回に分けて実施し、午前は約60人が参加した。弁護士資格を持つ市総務課の鏑木祐人法制企画官が講師を務めた。
鏑木氏は官製談合防止法の概要や他の自治体で起きた事例を紹介し、入札談合に至る背景や要因に地元業者の保護や円滑な入札業務の実施などを挙げた。
「誰もが当事者になり得る。人ごとではなく自分ごととして捉えてほしい。どんな事情があっても入札談合への関与は自分と組織のためにならないという認識が重要だ」と強調した。
斎藤正美市長は「このような研修会を開催せざるを得ないことが市民と職員に申し訳ない。特定の利益にならないようにすること、綱紀粛正と服務規律の順守が基本で当たり前。職員には公務員として襟を正して頑張ってもらいたい」と話した。
市は今後、課長補佐級以下で入札に携わる職員らを対象とした研修も実施する方針。
関連リンク
- ・石巻、女川が「消滅可能性自治体」に 20、30代女性が半減 人口戦略会議2020~50年推計
- ・談合再発防止検討委設置へ 石巻市、30日初会合 市幹部が課題抽出
- ・春の交通安全運動 期間中の人身事故、石巻署管内で3件 河北署ゼロ
- ・山から見てみた石巻(1) 雄勝地区・硯上山 中心部と海岸線を一望
- ・頂点目指せ! 石巻かほく杯中学校野球大会、27日開幕 12チーム紹介(下)