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山から見てみた石巻(8完) 石巻市湊・牧山 暮らし、営み、港町の輝き

零羊崎神社の境内から見た渡波地区。日が暮れると沿岸部の住宅に明かりがともり始めた

 石巻市の牧山は標高250メートルほどで、北上川東側に位置する。市街地から近く市民に親しまれ、湊地区の国道398号などからアクセスできる。

 牧山市民の森にはスギやヒノキ、ブナなどが点在し、遊歩道が整備されている。アスレチックやバーベキュー施設が家族連れや友人グループに人気で、日中は木漏れ日が注ぐ山中で森林浴に浸ることができる。

 山頂周辺は零羊崎神社の境内が広がり、モミジやイチョウの紅葉など四季の変化が楽しめる。4月下旬、見晴らしの良い境内の一角におじゃまして山頂付近から街を眺めた。渡波地区の水産加工工場や災害公営住宅、万石浦まで見渡せる。日が暮れると住宅に明かりがともり、美しい夜景へと変化した。

 山の中腹にある「みはらし台」からも市街地や沿岸部を臨むことができる。取材や遊びで何度も訪れたことがあるが、花や木、レジャーの印象が強かった牧山。あまり意識していなかった眺望の魅力を発見することができた。(及川智子)

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