レジリエンス・アワード 貴凛庁が最優秀賞 心の復興、「なないろの芸術祭」企画
東松島市の防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」の運営会社、貴凛庁(きりんちょう)が、防災・減災を視野に入れた国土強靭(きょうじん)化の取り組みを行う企業、団体、自治体を表彰する「ジャパン・レジリエンス・アワード」の最優秀賞を受賞した。
アワードは産学官民で、日本の国土強靱化への取り組みを推進していくことを目的に設立された、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催。最優秀賞には貴凛庁を含め18社が選ばれた。
同社は2016年設立、18年にキボッチャをオープンさせた。受賞は芸術や食などを楽しむ「なないろの芸術祭」(実行委員会主催)を企画するなど、芸術祭の運営に協力する自治体や企業などと、東日本大震災の記憶と防災の教訓を東松島を訪れた人たちに伝えている点が評価された。
19年から企画している「なないろの芸術祭」は、有名アーティストのライブやサンドアートの全国大会、東松島産のカキを振る舞いなどがあり、多くの来場者を呼び込んでいる。
4月30日に貴凛庁の三井(みい)紀代子社長ら関係者3人が東松島市役所を訪問。渥美巌市長と八木哲也副市長に受賞を報告した。
三井社長は「芸術祭の会場となる自治体や協力してくれる企業など、みんなで運営し、取り組んできた。継続することで、にぎわいの創出と心の復興につなげていく」と語った。
渥美市長は「被災した野蒜地区で小学校も生かしながら活動してくれるのはありがたい。行政ではやり切れない取り組みもあるので、今後も応援していきたい」と話した。
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