母の日に花を 「ちょんまげ隊長」ら被災地支援 女川で140鉢購入しプレゼント
サッカー日本代表の名物サポーター「ちょんまげ隊長」として知られる角田寛和さん(61)=千葉県柏市=らのグループが11日、母の日(12日)に合わせて女川町で「お母さん」へ花を届ける活動を行った。
角田さんが交流サイト(SNS)を通じて呼びかけ、集まった寄付金などを活用。「ちょんまげ支援隊」を名乗り、東日本大震災の被災地の女性へ花を届けている。今年で13回目。
JR女川駅前のテナント型商店街シーパルピア女川内にある「ふらわ~しょっぷ花友」では、カーネーションやクチナシ、バラなど140鉢を、全国から寄せられた寄付金で購入した。それぞれに1枚ずつ「体に気をつけて過ごしてください」「花を通じてつながれることがうれしい」など、東京や北海道などから寄せられたメッセージが付けられた。
震災で父が行方不明という同店の鈴木千秋代表(65)は「震災を忘れることはできないが、前を向いていくしかない。全国から気持ちを寄せてくれていることで、皆が笑顔になれるといい」と話した。
その後、購入した花々を携えて向かったのは、女川町高白浜のゆめハウス。一般社団法人コミュニティスペースうみねこの八木純子代表理事(60)が、ピンクや赤、黄色が鮮やかな花8鉢を受け取った。八木さんは「震災で1人になったお母さんもいるので、花を通じて1人じゃないと感じてもらえるのではないか。花は町内で交流のあるお母さんたちにも届けたい」と話した。
角田さんは「直接会って話すことが大切。震災から14年たとうとしているが、震災のことを忘れずにいる人がたくさんいることを知ってほしい」と語った。
ちょんまげ支援隊は2011年3月から被災地を訪れ、牡鹿半島で炊き出しなどの支援活動をしていた。
角田さんらは2日間かけて南三陸町や気仙沼市、福島県南相馬市に花を届けた。
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