選挙に関心を 石巻・二俣小で出前講座 一票の重みや大切さ、感じて
将来の有権者である子どもたちに選挙に関心を持ってもらおうと、石巻市選管は市内の小学6年生を対象に出前講座を開いている。8日は同市二俣小(児童121人)であり、6年生24人が模擬投票を通じて一票の重みを学んだ。
市選管事務局の職員が選挙の歴史や投票の方法などについてクイズを交えて講義した。
模擬投票は、架空の市の市長選挙として3人の候補者が提示され、児童はそれぞれの主張を映像で確認。実際の選挙で使う投票箱や記載台が用意され、自分の考えに合う候補者の名前を投票用紙に記入し、投票箱に入れた。
開票の結果、子育て政策による地域活性化を主張した政党の女性候補者が票を集めた。投票した阿部琴乃さん(12)は「給食費の無償化を主張していて、母の助けになると思った。政治家は国民の願いをかなえてくれると分かったので、18歳になったら選挙に行きたい」と話した。
昨年10月の県議選の投票率は、20~24歳が16.12%と最も低く、最も高かった65~69歳の3割にとどまった。
講座は子どもたちに選挙への関心を持ってもらい、家庭で共有してもらうことで、親世代や若年層に意識改革を促す狙い。14日までに大街道、渡波、須江の各小学校でも行われた。6月には中津山一小で開く。
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