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石巻・中津山一小、最後の運動会へ はねこ踊り練習「みんなの思い出に」

本番に向け、はねこ踊りの練習を重ねる児童

 来年4月開校の新生「桃生小」への統合を控える石巻市中津山一小(児童73人)児童が、18日に開かれる最後の運動会に向けて練習に励んでいる。オープニングに披露する桃生地区の伝統芸能「寺崎はねこ踊り」を地域住民に楽しんでもらおうと、全校で息の合った演技を目指す。

 桃生地区の中津山一、中津山二、桃生の3小学校は来年4月、新生の桃生小に統合される。現桃生小の校舎を使用するため、他2校の現地での運動会は今年が最後となる。中津山一小では15日に全校練習があり、児童は扇子を振りながら音楽に合わせて踊り、立ち位置やリズムを確認した。

 6年の高倉愛結さん(11)は「最後になるのは悲しいけれど、みんなの思い出に残るように盛り上げたい」と意気込んだ。

 寺崎はねこ踊りは県指定無形民俗文化財に指定されている。同校は1996年から毎年、運動会前に地元保存会から指導を受け、伝統継承に取り組んできた。運動会では観覧の保護者らも踊りに参加できる場面を設ける。伊藤敬教頭(54)は「保護者の方々や地域の皆さんに、子どもたちと活気あふれる時間を共有してほしい」と話した。

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