空き家対策「事故の前に」 石巻市・動く市長室、田代島で開催 離島航路の改善要望も
石巻市は14日、斎藤正美市長が地域住民と意見交換する「動く市長室」を田代島開発総合センターで開いた。住民からは、空き家対策や網地島ラインの運航改善を求める声が出た。
島内の住民48人(3月末現在)のうち11人が出席。意見交換では、飲食業の大久保公一さん(49)が、空き家の屋根瓦や壁材が強風などで通りに落下していると指摘。「見た目以上に傷んでいる家が多い。早めに対策を取ってほしい」と訴えた。
斎藤市長は、飛散した瓦などが住民や観光客に当たる可能性を踏まえ「事故が起きてからでは駄目だ」と応じ、市として状況把握を急ぐ考えを示した。
大泊区長の浜温(ゆたか)さん(65)は、市の離島航路・網地島ラインに関し、中央発着所では乗客が手荷物を抱えて堤防を上り下りする必要があるため、「利用者の負担が大きい」と改善を要望した。斎藤市長は「ハードルはあるが、前向きに取り組みたい」と述べた。
同航路を巡っては、他の住民からも「欠航が多く、島に観光客が取り残されることがある」との声が出た。市担当者は「安全運行が第一」と理解を求めた。
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