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洪水期前に対応演習 水位の情報収集、共有 石巻・北上川下流河川事務所、松島町

本番さながらの緊迫感で行われた洪水対応演習

 梅雨や台風など本格的な洪水期を前に、国土交通省は15日、洪水対応演習を全国一斉に実施した。石巻市蛇田の北上川下流河川事務所では新規採用者を含め職員約60人が参加。本番さながらの緻密さで所内や関係機関と連携を取り、有事の行動を確認した。

 台風による大雨で北上川や吉田川など管理する河川の水位が上昇したとの想定で実施した。

 職員は災害対策、広報、総括などの班に分かれて行動。水位の情報などを速やかに収集、共有し、のり面崩れや堤防の決壊など刻々と変化する状況に対処した。

 松島町とは情報を直接やりとりする「ホットライン」をウェブ会議サービスを活用して実践。桜井公一町長らが応対し、斉藤喜浩所長が「いつ決壊してもおかしくないので厳重な警戒を」などと呼びかけた。

 同事務所の間山隆之技術副所長は「昨年の管内は洪水災害がなく、実践経験が少ない所員も多い。本番を踏まえた訓練になった」と話した。

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