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世界に誇れる石巻へ 「耕人塾」13期目開塾 中高生21人、人間力磨く

自己紹介を兼ねたゲームを通じて交流を図る塾生

 地域社会に貢献する人材を育てる本年度の「耕人塾」が18日、始まった。13期目の開塾式が石巻専修大であり、塾生たちは「世界に誇れる石巻地域にしよう~発信! 未来へ」をテーマにした活動を通じて人間力を磨く決意を新たにした。

 本年度は石巻地方などから中学生12人、高校生9人(継続11人、新規10人)が参加。地域の清掃活動のほか、昨年度から始まった地域の課題を考え解決方法を模索する「マイプロジェクト」などに取り組む。

 開塾式で横江信一塾長(石巻専修大特任教授)は「自ら問いを立て新たな発見につなげる。人のために動ける利他の心を磨いてほしい」と呼びかけた。

 自己紹介を兼ねて各自が好きなものを紹介するゲームで交流したほか、耕人塾1期生で、一般社団法人まちとこの高橋倫平さんが講話を行った。

 高橋さんは今年1月に2週間、まちとこが行う教育支援で能登半島地震の被災地に足を運んだ。「子どもたちがこれからも能登で暮らしたいと話していて愛着の強さを感じた。みんなも地域への愛着を多くの人に広げて、震災を風化させないでほしい」と語った。

 石巻市河南東中1年の熊谷絵空(えく)さん(13)は「塾生の兄から話を聞いていて興味があった。石巻が他の地域と違い、どんな魅力があり、どんな問題を抱えているのかを学んで、将来、役に立てる人になりたい」と話した。

 耕人塾は12月14日の閉塾式まで12回、石巻専修大を主会場に実施。地域の清掃活動や宿泊研修(南三陸町)などを通して、自身や地域の課題と向き合う。

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