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憩いの海浜公園を再び ヤマザクラ180本植樹 住民や自治体、防災林づくりに励む 東松島・大曲

ヤマザクラを植える参加者たち
防潮堤の上を歩きながらクロマツの成長を確認する参加者たち

 東日本大震災後に植樹された海岸防災林の整備に住民らが携わる「第10回みやぎ海岸防災林・森林(もり)づくりイベント」が26日、東松島市大曲地区の海岸であった。地区に植えられたクロマツの近くに、参加者がヤマザクラ180本を植えた。

 大曲まちづくり協議会などが主催し、住民や市、県の関係者約40人が参加した。住民らは防潮堤の上などをウオーキングし、これまで植えられたクロマツの成長を確認。植樹場所では約150メートルの範囲に1.8メートル間隔で穴を掘り、ヤマザクラの苗木を植えた。丁寧に土をかぶせて踏み固め、自分の名前が書かれたプレートをくくり付けた。

 震災で被災した県内の海岸防災林は、2020年度に整備が完了。地区には海岸約34ヘクタールのうち約32ヘクタールにクロマツ16万本ほどが植えられた。イベントは植樹後も必要な手入れに住民が関わり防災林に親しんでもらおうと、21年6月から開催している。

 協議会の熊谷洋一会長(73)は「周辺は今はマツの緑色だけだが、震災前は広い公園で桜も咲いていた。少しでも以前のような公園に近づけて、憩いの場をつくりたい」と話した。

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