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野蒜海岸をきれいに 東北文化学園大生ら清掃 被災地でフィールドワーク

大勢の学生が砂浜のごみを拾った

 東北文化学園大(仙台市青葉区)の学生ら128人が24日、東松島市の野蒜海岸でビーチクリーン活動を実施した。東日本大震災で被災した地域の現状を知るフィールドワークの一環。

 参加したのは地域社会の課題を調べ、必要な取り組みを探求する現代社会学部の1、2年生。新型コロナウイルス禍で高校の修学旅行など校内外のイベント経験が少なかった世代のため、学生間の交流も兼ねて実施した。

 学生らはビニール袋を手に海岸を歩き回り、スプレー缶やビニール片などのごみを拾った。1年の相沢佑征さん(18)は「思ったよりごみがあったので清掃できて良かった」、2年の赤間宙(ひろき)さん(19)は「震災前の姿をよく知らないが、きれいな街並みだと感じた」と話した。

 学部は2021年度に新設された。被災地でのフィールドワークは昨年に続き2回目。同学部現代社会学科の鑑さやか准教授は「数年前までは震災の記憶が鮮明でつらいと感じる学生がいたが、今は記憶のない学生が多い。活動を通じ、被災地のまちづくりに住民の意見がどう生きたかを学んでほしい」と述べた。

 一行は清掃後、市震災復興伝承館を見学したほか、野蒜地区の防災体験宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」で講話を受けた。

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