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ポルトガル船籍の大型客船、石巻に初入港 大漁旗や地酒で歓迎

石巻港に到着し、仙台市の観光PR集団「伊達武将隊」と記念撮影する乗船客ら

 ポルトガル船籍の大型客船「ヘリテージ・アドベンチャラー」(8378トン、定員140人)が28日、石巻市の石巻港大手埠頭(ふとう)に初入港した。同港への客船寄港は本年度初めて。

 ニュージーランドや豪州、米国などの約100人を乗せ、正午過ぎに入港。石巻地方3市町と松島町、県などでつくる石巻港大型客船誘致協議会の関係者らが大漁旗を振って迎え、岸壁で地酒を振る舞った。

 乗船客は石ノ森萬画館や石巻こけしの絵付け体験を楽しむ市内のツアーと、松島観光にそれぞれ出かけた。米国の男性(77)は「日本人は礼儀正しいと感じていた。日本の文化に触れるのが楽しみだ」と話した。

 入港セレモニーで協議会副会長の渥美巌東松島市長は「思い出に残る船旅にしてほしい」と歓迎。トマシュ・マレク・カミンスキ船長は「東日本大震災で大変な思いをした皆さんが笑顔で受け入れてくれて感動した」と語った。

 船は同日午後5時ごろ、青森県八戸港に向けて出港した。6月8日に大阪港に戻る予定。石巻港への大型客船の寄港は昨年度は5回あった。本年度は現時点で他に予定されていない。

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