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健康祈り稚児行列 石巻・法山寺幼稚園で花祭り

花御堂を担いで本堂へ向かう年長児たち
年少児と年中児はカーネーションを手に本堂を目指した

 石巻市湊の私立法山寺幼稚園(園児56人)で26日、釈迦(しゃか)の生誕を祝い、子どもたちの健康を祈る「第52回花祭り」が開かれた。園児たちは稚児行列をし、この日のために練習してきた「歎徳文(たんどくぶん)」を元気よく読み上げた。

 祭りには年少から年長の園児計52人が参加。釈迦の生まれや教えなどを約1カ月かけて学び、祭事に臨んだ。

 稚児行列では、園庭から法山寺本堂までの約100メートルを移動。年長児はきらびやかな衣装を身にまとい、釈迦像を囲った小さなお堂の「花御堂」を担ぎながら本堂を目指した。年少と年中児はカーネーションを手に、年長児が折り紙などで作った花の首飾りなどを身に着けて歩いた。

 本堂では、献灯したり釈迦像に甘茶を掛けたりしながら、日頃の感謝を伝えた。住職でもある北村暁秀(ぎょうしゅう)園長は園児たちに「歎徳文は練習の時より上手に読み上げていて、保護者の方々にもお釈迦様のことが伝わったと思う。みんなでお祝いできて、お釈迦様も喜んでいる」と話した。

 年長の永沼聖奈ちゃん(5)は「優しい気持ちで誕生日を祝った。言葉もたくさん練習したのでうまくできた」と笑顔で話した。

 園では花祭りを通して感謝の気持ちを育んでいる。本来は釈迦が生まれた4月8日に行うが、入園児が環境の変化に慣れた5月下旬に実施している。

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