色彩模様いしのまき <黄緑> 時を重ねた野趣美、輝く コケ壁(女川町)
空を覆う新緑から朝の木漏れ日が差し込むと、前夜の雨を含んだコケが光をたたえた。黒くごつごつとした岩肌との対比が際立ち、静かな美しさが漂う。
女川町中心部と石巻市雄勝地区を結ぶ国道398号「リアスブルーライン」には、岩やコンクリートをコケが覆った「コケ壁」が点在する。入り組んだ海岸線と木々のトンネルが織り成す雄大な自然に混じり、印象的な風景を演出する。
日本庭園などの計算された風情に比べ、自然の中のコケには野趣を感じる。沿線には東日本大震災後に整備された真新しい区間も多いが、「こけむす」が長い年月を意味するように、コケ壁には時を重ねた存在感がある。
6月は雨の季節。コケ壁が輝く機会が増える。
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