蔵元と酒談義弾む 日本酒味わう会に290人、楽しく飲み比べ 石巻
東日本各地の酒蔵が集い、日本酒ファンらが飲み比べを楽しむイベント「地酒のおいしさ 名門酒を味わう会」が9日、石巻市千石町の石巻グランドホテルで開かれた。
同市穀町の酒類販売店「四釜商店」が主催。市内や仙台市、東京などから約290人が参加した。名門酒会と、加盟する一ノ蔵(大崎市)や浦霞(塩釜市)、鳳陽(富谷市)、天寿(秋田県由利本荘市)、名倉山(福島県会津若松市)、甲子(千葉県酒々井町)などの醸造元11社がブースを構えた。
用意された日本酒は計52種類。参加者は4種の酒が入るカップホルダーを手にブースを回った。おつまみをそろえた弁当と一緒に、好みの酒を味わい、参加者同士や蔵元との日本酒談義も楽しんだ。
市内で飲食店を経営する佐藤勝男さん(67)は「お酒の力でみんな楽しそう。街に元気が出るようなイベントで、頑張ろうという気持ちになれる」と話した。
四釜商店は例年、日本酒イベントを年2回開催。新型コロナウイルスの影響で休止が続き、昨年11月に4年ぶりに再開させた。四釜壮俊社長は「日本酒の火を消さないため、飲んでくれる若い層を増やしたい。イベントがそのきっかけになればうれしい」と期待した。
参加費と会場で販売した酒の売り上げの一部は、能登半島地震で被災した石川県酒造協同組合連合会に寄付する。
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