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東松島市議会 ノリ養殖、1~3月の暴風・高波被害2億円超 市が支援策など説明

 東松島市議会6月定例会は18日、本会議を開き、一般質問を続けた。市は1~3月に相次いだ暴風や高波によって市内のノリ養殖業が受けた被害額が、5月末現在で約2億200万円に上ったと説明した。

 市内では1月21日、2月26~29日、3月29日に発生した暴風、高波の影響で、ノリの養殖いかだが壊れるなどの被害が出た。被害額は県漁協宮戸西部支所で約1億2300万円、宮戸支所で約5500万円、矢本支所で約2300万円、鳴瀬支所で約100万円。

 鳴瀬支所はカキ養殖で2800万円、定置網で約200万円の被害も出た。市内漁業の被害総額は約2億3300万円に上る。県全体の被害額はノリ養殖が約5億7千万円、漁業全体では約28億円を超える見込み。

 県と市は、県の水産業災害対策資金の貸し付けを受けた漁業者に対する利子補給を実施する。渥美巌市長は「被害状況の把握に努め、さらなる支援策を検討していく」と述べた。

 市の第3セクター東松島観光物産公社が3月末に新設した遊覧船の松島-宮戸航路は、5月末までの6便で計48人が利用した。毎週日曜、定員17人で往復1便を運航している。

 渥美市長は「年間600万人の観光客が訪れる松島からどれだけ市内に誘客できるかが観光推進に関わる。毎回満員にするには交流サイト(SNS)などで広く周知する必要がある」と述べた。

 土井光正、小野幸男、手代木せつ子、桜井政文、井出方明の5氏が質問した。

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