F16の訓練、2日間だけ 松島基地・米軍大規模演習終了 騒音増加なく住民安堵
東松島市の航空自衛隊松島基地などで7日から行われていた米軍の大規模統合演習「バリアント・シールド」が18日、終了した。同基地を拠点としたF16戦闘機の戦闘訓練は2日間だけで、住民らは「騒音の増加は感じられなかった」と安堵(あんど)する一方、米軍訓練の常態化を懸念する声も上がった。
松島を拠点としたF16の戦闘訓練は当初6日間予定していたが、F16の松島到着がずれ込んだ影響で14日と17日の実施にとどまった。
同基地では演習最終日の18日、訓練を終えた地上要員とみられる兵士らが米軍のC130輸送機に次々と乗り込むのが確認された。輸送機は同日午前に離陸。2機飛来していたF16も17日午後に帰投した。
市によると演習期間中、騒音の増加などを訴える苦情は寄せられなかった。基地近くの立沼地区で自治会長を務める千葉純さん(75)は「普段(の訓練)よりも静かだった。米軍機はもっとうるさいと思っていた」と振り返った。
演習に伴い、基地とその周辺には米兵ら約100人が滞在した。上納地区自治会長の鎌田司郎さん(74)は「住民とのトラブルや事故がなく無事に終わって良かった」と語った。
ただ、空自のパイロット養成基地である松島が初めて米軍の実戦部隊の訓練拠点になったことについて、千葉さんは「今後米軍が頻繁に来るようになれば、基地の性格も変わってくるのではないか」と懸念。鎌田さんも「これまでの基地の性質との整合性が気になる」とした。
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