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石巻官製談合 再発防止検討委、職員アンケート実施へ 法令順守意識など実態把握

職員アンケートの内容などを決めた検討委

 石巻市発注の下水道工事の入札を巡る官製談合事件を受けて市が設置した官製談合再発防止対策検討委員会が18日、市役所であり、法令順守意識や入札手続きの実態把握に向けた職員アンケートの実施を決めた。

 対象は一般職員や再任用職員、任期付き職員、会計年度任用職員で、保育士や医療関係などを除く計2000人以上。率直な声を募るため、回答は匿名で任意とする。法令順守意識の現状、業者との関係性など入札・契約制度の実態、再発防止への取り組みの3項目で計22の設問を設ける。

 具体的には「職場で公文書などが適正に管理されているか」「事前に公表しない予定価格などを入札前に外部へ漏らすことが、法令違反や懲戒処分の対象と知っているか」「職員の不祥事の発生要因は何か」といった内容を盛り込む。

 調査は早ければ今月中に始め、管財課に設置する回収箱で集める。回答期間は2週間ほど設ける考え。委員長の阿部金也総務部長は「職員の意識を含めて実態を把握し、研修や再発防止策にどう反映できるか考えたい」と述べた。

 検討委は今後、官製談合に至った問題点を検証するため、事務処理の経緯をまとめるフローチャートへの記入を下水道建設課に求める。工事発注に携わる建設部や産業部の各課には、通常の一般競争入札の流れを参考に契約事務の改善点を尋ねる。

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