石巻の紅茶専門店、新規事業が好調 他社製品の製造受注、累計50社に到達
石巻市元倉1丁目の紅茶専門店「TEAVER TEAFACTORY(ティーベル ティーファクトリー)」の、委託を受けて他社のオリジナル商品を製造する事業が軌道に乗っている。新型コロナウイルス禍の2021年から事業の柱に据え、今年4月に受注が累計50社に達した。代表の内海康生さん(38)は「三陸地方に日本一の紅茶メーカーをつくる目標に向け、認知度を高めていきたい」と意気込む。
委託製造はコロナ禍で売り上げが落ち込んだことをきっかけに、新規事業として始めた。県内外のアパレル業界や美術館などから依頼を受け、それぞれのブランドイメージに合わせたお茶を開発する。全国の美術館や洋菓子店、カフェ、ホテルなどで、オリジナル商品やお土産品として利用されている。
製造依頼の増加を受け昨年4月、女川町中心部にあった店舗を現在地に移転。店内に製造スペースを併設し、より多くの受注に対応できるようになった。
新店舗も店の特長は変えず、茶葉は生産農園にまでこだわり、インドやスリランカなどから厳選した新茶だけを仕入れる。オリジナルのブレンドティーやフレーバーティーを約50種類販売。店内では紅茶のほか、本格的なランチコース、自家製スイーツを楽しめる。22年には日本紅茶協会の「おいしい紅茶の店」に認定されている。
内海さんは「自慢のハンドブレンド技術を生かして、自分にしか作れないお茶を追求したい。紅茶の魅力を発信する動画配信などを取り入れて認知度を高め、オーダーメードの件数でトップに店にしたい」と力を込めた。
連絡先は0225(24)8749。
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