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中元商戦が本格化 「自分用」需要、増加 藤崎石巻店、品ぞろえ充実

中元用ギフトのコーナーで顧客に商品の説明をするスタッフ(奥)

 石巻市恵み野1丁目の藤崎石巻店で、中元商戦が本格化している。儀礼としての贈答文化が薄れる中、東北の地場産品を詰め合わせた商品などを取りそろえ、販売強化を図る。「自分用」にも購入する需要は増えており、夏限定の産地直送品は堅調を維持する。

 百貨店の藤崎(仙台市)の中元商戦は13日に始まった。石巻店では同日から取り扱う約1600点のうち、見本として約100点を陳列した。1人3000~5000円の予算が中心になると予想する。

 企業間の贈答廃止などを背景に中元市場の縮小傾向が続く中、自宅用や身近な人への手軽なギフト需要は高まっており、品ぞろえを充実させた。

 東北大と共同開発した藤崎オリジナルの「やわらか塩麹(こうじ)牛たん」「うすぎり塩麹牛たん」の詰め合わせ(6156円)を用意し、他百貨店が扱う牛タン商品との差別化を図った。

 「あの夏の思い出を贈る」と題したギフトでは、ゼリーやジェラートのほか、「山形県産旬の完熟冷凍フルーツ」(4860円)など冷たい商品をそろえる。

 舟橋貴之店長(44)は「夏の暑さを乗り切ってもらおうと、ウナギやカレーの種類も充実させた。自分用にも選んでほしい」とPRした。中元商戦は7月25日まで展開する。

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