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協働のまちづくりへ 石巻市、NPOに学ぶ 職員派遣へ事前研修会

受け入れに向けて面談する市職員と団体関係者

 石巻市は28日、職員を市内のNPOなど市民公益活動団体に派遣する人材育成事業の事前研修会を市防災センターで開いた。

 事業は2019年度、各団体での活動を通して協働のまちづくりへの意識を高めてもらう目的で始めた。本年度は本庁や総合支所に所属する9人が参加。12月までに計3日間、受け入れ団体で事業やイベントの運営を手伝う。

 研修会では、市の人口推移や財政状況のほか、NPOの定義や課題などが紹介された。市地域振興課の佐々木学課長は人口減少・少子高齢化といった課題や、厳しさを増す財政状況について解説。「自治体が抱える課題は多く、経営は厳しさを増している。地域のため、市の今後を支えるために協働が何かということを学び、業務に活用してほしい」と呼びかけた。

 市教委学校管理課の小向杏奈主事(20)は、同市の石巻南浜津波復興祈念公園の管理などを担う一般社団法人ひと・まち・もりに派遣される。東日本大震災で被災し、支援を受けたボランティア団体の活動に自らも参加した経験があり、派遣事業に関心を持ったという。「どう運営しているのか興味がある。施設の管理の仕方を学び、職場でも共有したい」と話した。

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