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色彩模様いしのまき <緑> 桃生茶(石巻市桃生町)

日差しを反射して輝く茶畑。児童やボランティアが籠を持って新芽を収穫した
茶わんに入れた桃生茶。コクがあり、まろやかな味わいが特長

< 初夏、爽やかに香る新芽>

 新芽に覆われた緑の畝が初夏の日差しを照り返す。北の茶所として知られる石巻市桃生地区の「鹿島茶園」に、新茶の季節が巡ってきた。

 桃生茶は仙台藩主伊達政宗が生産を奨励したのが始まり。寒い中で育った茶葉は肉厚で、香り高くコクのある味わいになる。貴重な茶葉は近年、紅茶などにも加工され、地域の名産として存在感を高める。

 茶の収穫は機械化が進むが、17日には桃生小児童とボランティアが手摘みを体験した。緑一面の畑に分け入り、新芽を丁寧に摘んでいった。

 桃生茶の茶葉は深蒸しに向くという。抽出する茶も鮮やかな緑色に。一服すると茶畑の風景のような爽やかさが広がった。

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