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「寄磯ソーラン」、石巻・高齢者施設で披露 児童2人が訪問し交流

 石巻市寄磯小の児童2人が同市鹿又の小規模多機能型居宅介護支援施設「そよかぜ」で、利用者ら約70人と交流した。2人は同校に伝わる「寄磯ソーラン」を踊り、多世代交流を楽しんだ。

 4年鈴木初空(そら)さん(9)と1年渡辺愛涙(める)さん(7)が教職員と11日に訪問。そよかぜを運営する緑三松(みみまつ)グループ(石巻市)の施設利用者や職員約70人が出迎えた。

 2人は、卒業生が運動会などで踊り継いできたソーラン節を披露。利用者らは「頑張れ」「上手だ」と2人の名前を書いた画用紙やうちわを掲げて応援した。

 2人は校庭にあるシカの石像、近隣校との交流授業といった同校の特色をクイズ形式で紹介。教職員らの歌唱や演奏、市内の演舞団体によるよさこいソーランの踊りもあった。

 利用者の千葉芳子さん(85)は「2人はとても行儀良く、見ていて涙が出た。ひ孫と同じ年代の子どもたちのかわいい踊りを見られてうれしい」と喜んだ。鈴木さんは「そよかぜの皆さんと仲良く交流できて、とても楽しかった」と話した。

 交流会は、そよかぜ管理者の末永友幸さん(41)が4月に同校入学式の様子を報道で見たのがきっかけで実現した。「へき地校の児童が、学校の外でいろいろな世代や人々と触れ合う良い機会になればいいと企画した。利用者も笑顔が増えて大成功だ。今後も交流できればいい」と語った。

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