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色彩模様いしのまき <朱> 釣石神社の鳥居(石巻市北上町)

鮮やかな朱色が目を引く釣石神社の鳥居。柱と柱の間は「みんな合格」の語呂合わせで3.75メートルになっている。右奥はご神体の巨石

<人々見守る地域の土台>

 「受験の神様」として知られる石巻市北上町の釣石神社。落ちそうで落ちない巨石の前で、どっしりと構えた鳥居が目を引く。

 神社は東日本大震災の津波で鳥居や社務所などが流失。2016年に社務所を再建し、鳥居は昨年12月、12年の時を経て建てられた。元々は灰色の石鳥居だったが、今回は鮮やかな朱色に色付けされている。柱2本の前後にそれぞれ短い柱を設けてつなげた両部鳥居となり、安定感も増した。氏子たちの協力で2基の灯ろうも完成した。

 震災で沿岸部にある多くの神社が被災し、市内では他にも十八成浜の白山神社や大宮町の明神社などで新しい鳥居が建った。地域の土台となって存在感を放ち、後世まで人々を見守る。

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