(937)おやすみと電話を切つて金魚見る/黒岩徳将(1990年~)
物語を感じる句だ。電話の相手は恋人だろうか。離れて暮らしているのですぐには逢(あ)えない。たまに交わす電話でお互いの気持ちを確かめ合う。それでも、「おやすみ」と別れを告げた後は、一人の夜の孤独を感じてしまう。ふと目をやった金魚は、二人が縁日で一緒に金魚すくいをして持ち帰ったもので、彼がアパートの部…
関連リンク
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