地元産の魅力PR 石巻に「かき小屋」、12日開店 水産加工業マルシュウフーズ
石巻市万石町の水産加工業「マルシュウフーズ」(吉田秀樹社長)が、観光客などが殻付きのカキを焼いたり蒸したりして味わえる「かき小屋」を同市築山3丁目に開設する。12日オープンの予定。自社の取引ルートを生かし、石巻地方産のカキやホタテといった海産物を安価で提供。手ぶらで気軽に海鮮バーベキューができるスポットとして、新たな観光誘致につなげる狙い。
施設名は「オイスターキング」。臨海地区にある市の企業誘致用地1385平方メートルを借り受け、焼き場を備えたテント、物産品販売コーナーが入るコンテナハウス、駐車場などを整備する。営業時間は午前9時~午後10時。
同社は2014年設立。全国の市場やスーパーに海産物や加工品を出荷している。施設で提供するカキやホタテは、自社で取り扱う石巻地方産を使用。バーベキューに加えてカキやホタテのバター焼き、グラタンといった同社の加工品もメニューに加える。マグロ解体ショーなどの誘客イベントも計画している。
施設は、県が東日本大震災後、津波対策の高盛り土道路として整備した都市計画道路「門脇流留線」の近くに立地。一帯には工場や港湾施設が多いことを踏まえ、麺類や定食といった食事メニューも充実させ、平日のランチ需要も取り込みたいという。
同社は飲食業への参入に当たり、施設の整備費など約5000万円を投資する。吉田社長(50)は「地元産水産物に付加価値を付けて提供し、その魅力をアピールすることで水産業の活性化につなげたいと考えた。地元に愛される施設に育てていきたい」と話している。
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