パイプオルガン弾いてみて 20日、プロ奏者による教室も 石巻・遊楽館
市民が気軽に演奏を体験できる石巻市北村の遊楽館にあるパイプオルガンをもっと知って、活用してもらおうと、同館がPRに力を入れている。リピーターはいるが「まだまだ利用者は多くない」のが実情。施設を管理運営する公益財団法人石巻市芸術文化振興財団は「地域の宝物。気軽に触れて魅力を知ってほしい」と強調する。(相沢美紀子)
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館内ロビーにあるパイプオルガンは、高さ6.4メートル、幅4.4メートル。1550本のパイプがあり、試しに弾いてみると、ホールいっぱいに荘厳な音色が響いた。同市前谷地に製作工房がある縁で、2005年に設置された。
パイプオルガンの多くはコンサートホールや大学講堂などにあるが、遊楽館では来館者が気軽に見たり聴いたりできるよう、公共スペースに設置。導入当時は国内で初の試みだった。無料で弾けるのは今でも珍しく、演奏体験には青森や栃木などからも足を運ぶ人もいるほどだ。
同館は無料のフリー演奏体験をほぼ毎月開催している。月によりばらつきがあるが、6月29日の参加者は5人にとどまった。「鍵盤楽器がある程度弾ける人」という条件はあるが、担当者は「簡単な曲で構わない」と積極的な申し込みを呼びかける。
これまで5回ほど利用した同市飯野川小3年今野正弥さん(8)は「ホールいっぱいに響くのが気持ちいい。周りの人に聴いてもらえるのもうれしい」。ピアノの練習曲を気持ちよさそうに弾いていた。
20日には毎年恒例の体験教室があり、プロ奏者の竹佐古真希さんが手ほどきしてくれる。初心者向けのグループレッスンは、パイプオルガンの成り立ちや操作方法を学びながら演奏を体験する。対象は鍵盤楽器の経験があり、1曲程度弾ける人。午前10時(小学3年~中学生)、午前11時15分(高校生以上)の2回で各回4人。初中級者向けの個別レッスンは定員に達しキャンセル待ち。いずれも参加無料。
申し込みは遊楽館0225(72)3561。
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