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津波避難タワー起工 東松島・矢本運動公園に整備、3日分の食料など備蓄

津波避難タワーの完成イメージ

 東松島市が市矢本運動公園内に整備する津波避難タワーの建築起工式が19日、現地であり、市や自治会などの関係者25人が工事の安全を祈願した。来年2月中旬の完成を目指す。

 主な利用対象は同市大曲横沼、矢本関の内の両地区の住民のうち、指定避難所まで1キロ以上ある人や身体障害者ら避難が困難な住民。周辺地区は大曲小以外に避難できる中層建築物がなく、津波災害時の一時避難場所に活用する。

 タワーは鉄骨4階建てで高さ約14メートル。3、4階に設ける避難スペースの収容可能人数は200人。3日分の食料などを備蓄する。平時は施錠し、震度5弱以上の地震発生で自動解錠する仕組みにする。

 工事費は3億4100万円。費用の一部は国の社会資本整備総合交付金を活用する。

 施工者を代表し、日本製紙石巻テクノの向井継男社長が「東日本大震災から13年たち、自然災害への意識が薄れつつある。タワーはその脅威を思い出す象徴になってほしい」とあいさつした。

 渥美巌市長は「タワーを使う必要がないのが一番だが、いざという時に使えるよう(訓練などで)市民に有効活用してほしい」と述べた。

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