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津波避難タワー整備 東松島市、利用地区民に概要説明 2024年度内の完成目指す

避難タワーの完成イメージ(東松島市提供)

 東松島市が市矢本運動公園内に新年度中の整備を目指す津波避難タワーについて、市は25、26の両日、主な利用対象となる同市大曲横沼、矢本関の内の両地区住民に設備の概要を説明した。

 25日に横沼地区センターであった説明会には住民約20人が出席。市防災課の職員が平面図などの資料を使って解説し、6月の着工、来年3月までの完成を目指す計画を示した。

 施設は4階建てで3、4階に設ける避難スペースの収容可能人数は200人。人数分の食料や水、毛布を備蓄し、エアコンなども備える。階段入り口や避難スペースは平時は施錠し、震度5弱以上の地震発生で自動解錠する仕組みにする。

 避難スペースは当初、高さ7メートル以上に設置予定だったが、安全性と避難のしやすさを検討し、6.6メートルに見直した。平時には野球場の観戦スペースや集会所として活用する。

 質疑応答で参加者は「自動で解錠しなかった場合の対策は」「大雨災害などでは使えるのか」といった意見や疑問を投げかけた。

 横沼自治会の鈴木日出生副会長(67)は「津波災害では電気系統が壊れることが想定される。寒さ、暑さ対策をどこまでできるのか」と懸念を述べた。

 市防災課の奥田和朗課長は「地域住民が使いやすくなるよう、運用方法などのアイデアを取り入れたい」と話した。

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