資源磨き魅力アップを 石巻商議所地域政策研究懇談会 経済好循環の鍵など提言
石巻商工会議所の本年度第1回地域政策研究懇談会が、石巻市千石町の石巻グランドホテルであった。日本商工会議所地域振興部の足立正和主席調査役が「石巻市の地域経済分析について」の演題で講演した。
足立氏は「地域経済の好循環(生産・分配・支出の循環)が経済活性化の鍵。観光、サービス業が強く、製造業を中心に稼ぐ力があるバランスの取れた産業構造が好循環を生む」と語った。
石巻市の産業について、足立氏は「地域の中で卸売・小売は事業所数、事業従事者数、純付加価値額が大きく存在感がある。製造、医療・福祉は事業従事者数と純付加価値額が大きい」と説明した。
同市の地域経済循環率に関しては「2010年が86.2%、東日本大震災後の13年は55.9%。18年は13年より回復し、64.2%だった」と紹介した。
同市を訪れる観光客の消費動向では「1人当たりの消費単価は仙台市や気仙沼市と比べ若干少ないが、改善の余地はある。地域資源の磨き上げなどによる付加価値の高い魅力ある観光コンテンツの提供が期待される」と述べた。
同懇談会は6月28日に開催。石巻商議所の関係者や斎藤正美市長ら約60人が参加した。
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