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住民目線で課題解決 まちづくり協議会が発足 石巻・稲井地区

規約や事業計画を承認した稲井まちづくり協議会の設立総会

 石巻市稲井地区の住民らが25日、住民自治組織「稲井まちづくり協議会」の設立総会を稲井公民館で開いた。行政と連携し、住民の視点から地域課題の解決やコミュニティーの醸成に取り組む。

 稲井地区には2550世帯、5973人(ともに6月末時点)が暮らす。高齢化や地域行事の担い手不足が進み、住民の結びつきをどう維持していくかが課題になっている。

 住民らは今年2月、協議会の設立準備会を設置。会合を重ねて先進地視察も行い、事業内容や規約などを検討してきた。

 25日の設立総会では、準備会の高橋誠志会長(74)=稲井地区区長会長=を会長に選出した。高橋会長は就任あいさつで「地区内の各団体と連携を密にし、子どもたちにいつまでも稲井に住みたいと思ってもらえるよう取り組みたい」と力を込めた。

 協議会は市の助成を受け、住民の交流促進、防災、防犯、交通安全といった事業を展開する。24年度事業計画には、地区合同の清掃活動、市社会福祉協議会との連携による福祉イベントなどを盛り込んだ。

 斎藤正美市長は来賓あいさつで「稲井が地域活性化のモデルとして発展していく中で、協議会には行政とのパートナーシップ確立の役割を果たしてほしい」と期待を寄せた。市は、組織立ち上げや運営のノウハウを提供するなどして住民自治組織の設置を支援しており、稲井地区が8カ所目の設置となる。

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