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国内外の高校生、女川で交流 HLABサマースクール 伝統文化と産業、理解

 国内外の高校生が大学生らと共に学びを深めるサマースクール「HLAB MIYAGI-ONAGAWA2024」が、女川町で始まった。参加者は20日まで、地域の伝統文化や産業などに触れながら交流し、多様な進路や将来設計につなげる。

アイスブレークでサマースクールの参加理由などを語り合う参加者たち

 一般社団法人「HLAB(エイチラボ)」(東京)が主催。日本と米国やアラブ首長国連邦(UAE)といった海外の高校生計56人が参加した。

 開会式が14日、町生涯学習センターホールであり、運営委員長の水谷那南さん(中央大4年)が「日々進化と発展が繰り広げられる女川でありのままの姿は何かなどを考えてほしい」とあいさつした。

 須田善明町長は「殻を破り、女川を離れるころには新しい自分に出会っていてほしい」と呼びかけ、一人一人の成長に期待した。

 式後、高校生らはアイスブレークとして自己紹介やサマースクールの参加理由などを語り合った。

 参加者は期間中、伝統芸能の「獅子振り」を鑑賞したり、町内にある大型冷蔵庫「マスカー」の見学、女川湾のクルーズなどを行ったりする予定。水産加工会社や教育施設の訪問、町で開かれる盆踊りといったイベントにも参加するという。

 姉2人がサマースクールの参加経験がある大沢菫(すみれ)さん(仙台白百合学園高1年)は「女川が『新しいスタートが世界一生まれる町』と呼ばれている点に魅力を感じた。人生で英語を避けてきたので、苦手と向き合う時間もつくりたい」と話した。

 サマースクールは2015年に始まり、今回で10回目。女川のほか、東京、長野、愛媛でも同じ期間実施している。

サマースクールの成功を祈ってバルーンを飛ばした

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