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監督ら、トーク熱気 石巻・キネマティカで「OLD DAYS」上映 インディペンデント映画発信

上映後のトークで撮影時のエピソードなどを披露する(左から)奥津さん、小田さん、高野さん、末松監督=18日

 独立プロが製作したインディペンデント映画の発信に力を入れるシアターキネマティカ(石巻市中央1丁目)で17、18の両日「OLD DAYS」(2019年、51分)の上映会があり、脚本・出演を兼ねた末松暢茂(のぶしげ)監督とメインの俳優2人がトークに登場、2日目には出演した石巻市出身の俳優奥津裕也さんも駆けつけ上映会を盛り上げた。

 「OLD DAYS」は、かつて暴走族だった3人の男たちが再会、青春時代に向かっていくかのように走り出す姿を描いた友情物語で、オリジナリティーにあふれた世界観が国内外のインディペンデント映画祭で高い評価を得た。

 シアターキネマティカでの上映は、末松監督が住む東京・世田谷区にあるバーのマスターが石巻市出身だったことから実現。2日間とも上映後に行われたトークで末松監督は「マスターとの縁で、友情にフォーカスしたこの映画をいつか石巻で上映したいと思った」と明かした。

 トークには共演した高野春樹さんと小田哲也さんも加わり、実際に暴走族メンバーと撮影した時のエピソードなどをユーモアを交えて紹介、詰めかけた市民の関心を引いた。奥津さんは2日目のトークに参加、「高野先輩にやられる役だったが、石巻の人たちに見てもらえたことがうれしい」と感激していた。

 矢口龍太さんとシアターキネマティカを運営し、トークの司会進行を務めた阿部拓郎さんは「独立プロの作品には大手の映画とは違う魅力がある。インディペンデント映画の上映に力を入れたい」と強調した。

 手作り感いっぱいのシアターキネマティカを気に入った末松監督は「今回の上映をきっかけに石巻との結び付きを深めたい。また作品を持ってきたい」と語った。

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