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非核平和へ決意 石巻市、広島派遣の中学生報告会 「学んだこと広めたい」

戦争や原爆の悲惨さを発表で訴えた生徒たち

 石巻市の非核平和推進人材育成事業で、被爆地広島市に派遣された市内の中学生による報告会が22日、市防災センターであった。生徒たちは被爆地で学んだ原爆、戦争の悲惨さや平和への決意を発表した。

 事業では8月5~7日、市内16校の3年生計16人が広島市を訪れ、研修に取り組んだ。6日に現地であった「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に参列したほか、原爆ドームや平和記念資料館の見学、被爆体験者の講話もあった。

 報告会には斎藤正美市長や宍戸健悦教育長ら市職員、保護者が足を運んだ。生徒は現地での学びや感想、研修を踏まえた今後の展望などを班別に発表した。

 湊中の水野駿さん(14)らの班は事後学習で調べた内容を加え、国内外の原爆への考えなど多角的な視点を紹介した。水野さんは「戦争はいつの時代も、どの国も不幸にする。戦争を知り、考え、人に伝えることから平和の輪を広げたい」と語った。

 北上中の佐藤大翔(たいが)さん(14)は同校の文化祭で研修内容を発表するといい「学校のみんなも戦争や原爆について伝えられる人材になるよう、学んだことを自分の言葉で広めていきたい」と力を込めた。

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