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平和の尊さ、学び深める 広島に中学生16人派遣 石巻市

結団式で意気込みを語る中学生

 石巻市は26日、市の非核平和推進人材育成事業で被爆地・広島市に派遣する中学生らの結団式を市防災センターで開いた。生徒らはそれぞれ「平和の輪を広げたい」「学んだことを学校や地域で広める」などと抱負を語った。

 市内16校から1人ずつ選ばれた3年生計16人が、8月5~7日の日程で広島を訪問する。生徒らは6日の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に参列するほか、原爆ドームと平和記念資料館も見学する。

 結団式で宍戸健悦教育長は「平和式典への参列や被爆者の体験講話を聞くことは貴重な機会になる。原爆の悲惨さと平和の尊さを感じ、その経験を学校の仲間と共有してほしい」と激励。生徒一人一人が研修の意気込みを語った。

 住吉中の阿部美波さんは「これまで本でしか知ることができなかった原爆についてしっかり勉強したい」、石巻中の川上奏さんは「ロシアのウクライナ侵攻を見ると、平和を実現することの難しさが良く分かる。被爆地でそうした問題について考えてみたい」とそれぞれ取材に話した。

 市の中学生の被爆地派遣は、新型コロナウイルス禍の影響で2020~22年度は中止し、昨年度から再開した。

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