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野菜でパリ五輪表現 野菜仕掛け物祭り、住民有志ら6基作成 石巻・旭町

金賞を受賞した「パリオリンピック記念! セーヌ川の思い出」。ゴボウのエッフェル塔やユウガオの橋が目を引く

 石巻市旭町で23日夜、100年以上続く伝統の「野菜仕掛け物祭り」(旭町恒心会主催)が開かれた。話題の出来事を題材に、住民が野菜で作った立体作品6基が通りに並び、見物客を楽しませた。

 市道約200メートルを車両通行止めにし、町内の五つの班と子ども会による計6作品を民家の軒先などに展示した。パリ五輪やNHK大河ドラマをテーマにした作品や、「休暇を取って楽しもう」というメッセージを込めた作品もあった。来場者は工夫を凝らした細工に感心しながら通りを歩いた。

 関係者による審査の結果、金賞には5班の「パリオリンピック記念! セーヌ川の思い出」が選ばれた。ゴボウのエッフェル塔を中心に、ユウガオをくりぬいた橋、ダイコンの船などでパリの街並みと五輪のにぎわいを表現した。

 子ども会の作品「ハッピーパーティー」を作った、いずれも同市住吉小2年の山口葵生さん(8)は「3時間かけて作った。スイカのトトロがポイント」、千葉悠ノ介さん(8)は「ピーラーで皮をむくのが楽しかった」と話した。

 祭りは旭町に農家が多かった1910年代、収穫への感謝と豊作への願いを込めて始まり、農家が減った後も親睦を図る目的で続いている。同日は「旭町延命地蔵尊」の祭典もあった。

 恒心会の日野雅晴会長は「住民同士が交流を深める機会として、楽しみながら続けていきたい」と語った。

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