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希望の歌声響く 旧大川小卒業生らの創作曲「こころのつばさ」、初披露 仙台

こころのつばさを初めて披露したチーム大川のメンバーたち

 東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が犠牲になった石巻市の旧大川小の卒業生らでつくる市民団体「Team(チーム)大川 未来を拓(ひら)くネットワーク」のメンバーが25日、仙台市で未来への希望を歌詞に込めた創作曲「こころのつばさ」を初披露した。

 青葉区の日立システムズホールであった「全国教育のうたごえ祭典」で、メンバー約10人の混声合唱団が伸びやかな歌声を響かせた。曲を付けた山形県小国町の作曲家武義和さん(70)が指揮をした。

 歌詞には亡くなった友人への思いや地域を担う決意が盛り込まれた。「つくろう新しいふるさとを 笑顔あふれるふるさとを」とのフレーズで曲を締めると、約800人の観客から大きな拍手が送られた。

 メンバーは2月頃から練習を続けてきた。舞台を降りると、お披露目を楽しみにしていた知人らからねぎらいの言葉をかけられた。

 震災当時大川小5年だったチーム大川代表の只野哲也さん(24)は「亡くなった子どもたちや今を生きる自分、生まれてくる子どもたちへの決意表明を届けられた」と話した。

 武さんは「単なる悲しみの鎮魂歌としてではなく、これから先に向かう希望の曲だ。チーム大川の若者と一緒に歌えた喜びを感じている」と述べた。

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