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若者の意見、石巻市に届け 多様な学びの場や居場所を

小中高生ら、市こども計画へ要望

 石巻市こども計画(第3期市子ども未来プラン)に当事者の考えを反映させようと、子どもや若者が務める委員が18日、ワークショップでまとめた要望を斎藤正美市長らに発表した。

斎藤市長(左)と意見交換するこども・若者委員ら

 市内の小中高生と39歳までの社会人でつくる「こども・若者委員」は、7月28日と8月18日にワークショップに取り組み、意見をまとめた。市ささえあいセンターで18日にあった発表会には委員16人が出席。斎藤市長や市職員、市子ども・子育て会議委員ら約20人への発表に臨んだ。

 「居場所」「声を聞く」「学びの場」「年齢に合わせた支援」とのテーマを班別で担当し、それぞれ要望を述べた。石巻西高2年の吉田絆天(つなで)さん(16)らの班は、市内で運行するバスの本数増や無償化、割引策などに加え、市が妊娠・出産祝い品として配布するベビー用品のデザイン更新などを求めた。

 吉田さんは「学校帰りにバスを何時間も待つこともある。地元に関わり続けたいと感じたり、市外の人が来てみたいと思ったりできる石巻にしてほしい」と話した。

 他の班からは個人商店を市民の憩いの場に活用するアイデアや、学校などで市への意見箱を設置する案が挙がった。さまざまな事情で学校に通えなくなった子どもが学習環境を選べるようにする施策を訴える声もあった。

 発表後は斎藤市長や市子ども・子育て会議委員が各班を回り、要望について意見を交わした。斎藤市長は「提案をヒントに一つ一つ改革に取り組み、皆さんが住みたいと思える石巻をつくっていきたい」と話した。

 市は2025年度までに第3期市子ども未来プランを策定する。昨年4月に施行されたこども基本法や、同12月策定のこども大綱に基づき、発表された意見はプランへの反映を目指す。

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子どもセンター「らいつ」利用者、まちの活性化策提案

斎藤市長(左)に思いを伝えるらいつの児童たち

 石巻市子どもセンター「らいつ」(石巻市立町1丁目)を利用する小学生が21日、斎藤正美市長に中心市街地の活性化策や地域の魅力発信方法などについて意見を伝えた。

 らいつが主催する理想のまちについて語り合うイベント「まきトーーーク」や、地域の魅力、課題について考える「まちづくりクラブ」に参加する小学2~5年の児童5人が市長室を訪れた。らいつの荒木裕美館長らも同伴した。

 川開き祭りの最中に熱中症になった経験を持つ児童は、空き店舗を活用した休憩所の開設を提案。また市が開発したゲームアプリ「キズナファンタジア」の改善を訴えたほか、SNSを活用して地域の魅力を動画で発信するため「市長特集」を企画していることを報告した。

 好きな市内の名所などを尋ねられた斎藤市長は「山が好きだ。日和山は石巻のシンボルだし子どもの頃はよく通った」などと返答。「貴重な提言で大変参考になった。必要であれば実行に移したい」と述べた。

 石巻小3年の佐野スミレさん(8)は「観光客や外国人、ユーチューバーが石巻にたくさん来るようになったらうれしい。川開き以外でもにぎわうようにしてほしい」と話した。

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