女川2号機に燃料装荷、13年7カ月ぶり 11月再稼働へ作業開始 東北電
東北電力は3日、女川原発2号機(女川町、石巻市)の原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷(そうか)」を始めたと発表した。2号機に核燃料が入るのは、東日本大震災前の2011年2月以来、約13年7カ月ぶり。11月ごろの再稼働を目指している。
東北電によると同日午後3時、原子炉建屋内の使用済み燃料プールに保管している燃料集合体を、専用クレーンの「燃料交換機」で1体ずつ原子炉内に入れる作業を開始した。24時間態勢で約1週間かけて560体を炉内に入れる。
燃料装荷後、原子炉の復旧作業を行い、圧力容器と格納容器が密閉されているかを確かめるなど、再稼働に向けた検査や試験を進める。
東北電は8月、燃料装荷前の実施が求められる「大規模損壊訓練」と「シーケンス訓練」を実施。原子力規制委員会が定めた新規制基準への対応を確認する「使用前事業者検査」も順次進めており、3日午前、規制委が燃料装荷の作業を承認した。
2号機は、震災で重大事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)。新規制基準に合格したBWRは全国に5基あり、計画通りに再稼働した場合、BWRでは原発事故後初めてとなる。
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