雄勝、100年先につなぐ まちづくり協議会が発足 「住みたいと思える地域に」
石巻市雄勝地区の住民らが8月30日、住民自治組織のまちづくり協議会「おがつ100年会議」を設立した。市と連携し、地域課題の解決やコミュニティーの醸成などに取り組む。
雄勝地区には7月末時点で583世帯、1027人が暮らす。3月に設立準備会を発足させ、組織体制や規約、実施事業などを話し合ってきた。
名称は地区の未来を担う子どもたちに考えてもらおうと、雄勝小・中の児童生徒に案を募集。応募された24点から同小4年の阿部環奈さん(10)の案が選ばれた。名称には「持続可能なまちづくりを進める活動が、100年後の未来につながっていくように」との思いが込められた。
本年度事業では、ホームページでの情報発信や雄勝小・中との連携事業、イベント開催などを展開する。まちづくりの先進事例を学ぶ研修や地区だよりの発行も予定している。
設立総会が市雄勝公民館であり、会長に就任した高橋真由美さん(63)=雄勝まちづくり委員会副会長=は「皆さんと力を合わせ、雄勝地区をより良い町にしたい。これまで以上に地区全体の連携を図り、住みよい地域、子どもたちが将来も住みたいと思える地域になるよう努力していく」とあいさつした。
斎藤正美市長は「地域活性化のモデルとして発展し、地区内の連携や行政とのパートナーシップ確立に大きな役割を果たしてほしい」と期待した。
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