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住みよい地域へ 住民自治組織・河北まちづくり協議会、設立 石巻市で9地区目

事業計画や役員人事を決めた設立総会

 石巻市河北地区の住民らが7月31日、住民自治組織「河北まちづくり協議会」を設立した。行政と連携して事業を展開し、地域課題の解決を図りながら住みよい地域づくりを目指す。

 河北地区には6月末時点で3907世帯、9326人が暮らす。協議会の設立準備会が3月に発足し、計5回の会議で組織体制などを検討してきた。

 設立総会が市河北総合支所であり、各行政区や市関係者ら約50人が出席。協議会規約や2024年度事業計画、役員人事などを決めた。

 会長には準備会会長の鈴木瑞彦会長(67)=河北地区行政委員会会長=を選任。鈴木氏は「皆さんと力を合わせてこれまで以上に連携を図り、子どもたちがずっと住み続けたいと思える地域になるよう努めたい」とあいさつした。

 協議会は河北地区行政委員会や市社会福祉協議会河北支所、石巻かほく商工会などで構成。本部会の下部組織として飯野川、大谷地、二俣、大川の4地域ごとに部会を設けた。地区のイベントや環境美化、福祉、防犯、防災などの分野で事業に取り組むほか、地区全体の祭りにも参加する。まちづくりの先進事例を学ぶ研修や地区だよりの発行も予定する。

 斎藤正美市長は祝辞で「地域では人と人との触れ合いや結びつきが薄れ、これまで以上に相互理解と絆の強化が求められる。地域活性化のモデルとしてますます発展してほしい」とあいさつした。

 市内の住民自治組織の設置は9地区目。

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