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石巻市官製談合 3被告、起訴内容認める 仙台地裁で初公判

 石巻市発注の下水道工事の入札を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反などの罪に問われた市下水道建設課技術課長補佐の星洋一(51)=同市大街道北4丁目=、同課係長の寺内友和(47)=同市桃生町太田=と、公競売入札妨害の罪に問われた同市の建設会社「遠藤興業」元専務執行役員の遠藤光弥被告(68)=同市新成2丁目=の3被告の初公判が5日、仙台地裁であった。3被告はいずれも起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、今回の下水道工事が2018年に遠藤興業を含む3社の共同企業体(JV)が落札した下水道幹線工事の関連事業のため、同社が受注すれば施工調整が円滑に進むと考え、市側が入札の告示前に、同社に受注してほしいとの旨を遠藤被告に伝えたと主張した。

 市側と遠藤被告の関わりについては、遠藤興業が東日本大震災の復興工事を受注した13年ごろに知り合ったと指摘。20年ごろから、同社が受注したい工事があったり市側が同社に受注させたいと考えた際、星被告が最低制限価格を寺内被告に調べさせて遠藤被告に伝えるなど、もちつもたれつの関係だったと述べた。

 起訴状によると、昨年2月15日にあった下水道工事「西流下1号石巻中央雨水準幹線築造工事」の制限付き一般競争入札で、星、寺内両被告は同1日、市内の遠藤興業の現場事務所で、最低制限価格の算出に必要な直接工事費用などが記載された実施設計書を遠藤被告に手渡し、落札させて公正な入札を妨害したとされる。

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