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サンドアート全国大会 保坂俊彦さん3連覇、頭にあふれるイメージ表現 東松島

3連覇を果たした保坂さんと作品「螺旋」

 東松島市野蒜の防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」で開かれた砂像制作の全国大会「サンドアートジャパンカップ2024」で7日、市地域おこし協力隊を務める砂の彫刻家保坂俊彦さん(50)が3連覇を達成した。

 大会は2022年に始まり3回目。保坂さんが手がけた「螺旋(らせん)」は、らせん状に開く頭の内からさまざなモチーフがあふれるイメージを形にした。得意とするネコやワシといった動物をはじめ、ねじやパイプ、ビルなどが渦の中からのぞく様子を精巧に表現した。

 結果発表と表彰式が現地であった。賞金の目録とトロフィーを受け取った保坂さんは「大会全体のクオリティーが上がり、今までで最もプレッシャーがあった。らせんの渦を1本につなげるのが難しい作業だった」と話した。

 大会の企画者でもある保坂さんは「参加は今年で最後にする。いい結果で終われて良かった」と語り、「これからは裏方に回って、全国の砂像制作者らが集まる場としてさらに大会を広めたい」と力を込めた。

 大会はキボッチャを運営する貴凜庁が主催する「なないろの芸術祭」の一環で、4日に開幕した。高知や愛知、秋田各県などから10人が出場し、6日まで制作に挑んだ。2位には3年連続出場で初入賞を果たした西井利子さん(53)=愛知県=の「雲烟過眼(うんえんかがん)」、3位は出場最年長の武政登さん(69)=高知県=の「歴史に残る日本庭園」が選ばれた。

2位で初入賞を果たした西井さんと作品「雲烟過眼」

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