内閣府・交通安全功労者表彰 石巻地域推進委協議会高野会長が受賞、活動60年
交通安全活動に長年尽力する個人や団体に内閣府が贈る「本年度交通安全功労者」に、石巻地区地域交通安全活動推進委員協議会の高野貞美会長(82)=石巻市前谷地=が選ばれた。約60年にわたり、事故防止や安全意識の向上に努めたことが評価された。個人で表彰を受けたのは石巻地区では2人目で、本年度は県内で高野さんのみ。
高野さんは1963年、石巻地区交通安全協会に入会。米農家と3人の子育てを両立させながら、手作りのチラシを配るなど活動を続けてきた。その後、前谷地分会長や河南支部長、同協会副会長を歴任した。
20年ほど前からは、免許更新を控える優良運転者向けの「運転者特定任意講習」の指導者としても活躍。高齢者向けの講習や地元企業などへ出向き、新しい交通ルールやその時々の最も気をつけてほしいことなど、新鮮な話題で交通安全の大切さを伝えてきた。
2009年からは石巻地区地域交通安全活動推進委員協議会での活動をスタート。15年に会長に就いた。年度ごとに重点目標を決めたり、啓発活動を毎月実施したりと、死亡事故ゼロを目指している。今年は自転車事故防止をメインに、高校などでヘルメット着用を呼びかけている。
表彰式は8月30日、東京であった。高野さんは「ボランティアだからこそのびのびと活動を続けてこられた。人が生きている限り、車がある限り、諦めないで交通事故防止を強く訴えていかなければならない」と語った。
高野さんは12月で会長を引退し、活動の第一線から退く。「地域の交通安全をより良いものにするには新しい風が必要。次の世代に任せたい」と後進に期待を寄せた。
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