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稲穂、実りたわわ 石巻地方で収穫始まる 例年より早く

たわわに実った稲をコンバインで刈り取る小田島さん=10日午前10時40分ごろ、東松島市小松

 石巻地方で稲刈りが始まり、実りの秋を迎えた。日差しに恵まれた10日は各地でコンバインが水田を行き交い、生産者は汗を流しながら黄金色に輝く稲穂の刈り取りを進めた。

 約2ヘクタールでひとめぼれとササニシキを栽培する東松島市小松の小田島芳孝さん(73)は、9日から妻美也子さん(65)と刈り取りを始めた。作業は今週いっぱいを見込む。

 小田島さんは「今年は病害虫の被害がなく品質は上々で、収量も期待できそう。古里の米を待っている県外の親戚もおり、農機が動くうちは夫婦で稲作を頑張りたい」と笑顔を見せた。

 いしのまき農協によると、今年は6月上旬の低温で生育が遅れたが、梅雨明け後は高温多照で生育が進み、稲刈りは例年より早まっている。

 仙台管区気象台によると、10日の石巻の最高気温は28.9度(午後1時34分)を観測し、夏日となった。

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