体と心の悩み相談室「キミトナ保健室」を開設 仙台のNPO、学生らU25の女性対象
妊娠相談の窓口「にんしんSOS仙台」を運営する仙台市のNPO法人キミノトナリが、25歳以下の女性を対象に体と心の悩み相談室「キミトナ保健室」を始めた。市中心部のレンタルスペースなどを会場に月1回程度開催する計画で、次回は10月12日午後6~8時に青葉区国分町のレンタルスペースCO(コンパス)MPASSで開く。
キミトナ保健室は看護師や助産師などの資格を持つ相談員が、セックスや避妊といった性に関する悩みや人間関係の相談に応じるユースカフェ。性に関する書籍などを読んで過ごすこともできる。
また、依頼に応じて学校で出張開催する。市内の学校は謝金や交通費などの負担は不要。
中高生らからの相談も受け付けるにんしんSOS仙台には「性に関することを誰にも相談できない」「親や友だち、学校の先生には絶対言えない」といった声が少なくないという。
市の委託を受け、若年女性向けの居場所として週末の夜を中心に開く「トナカフェせんだい」の会場は繁華街に設けている。若い学生らがより足を運びやすい場を提供しようと、保健室を企画した。
キミノトナリ代表理事の東田美香さん(55)は「中高生は性に関する悩みが多い世代だが、誰にも相談できずにいることもある。学校で十分な性教育を受けていない場合も多く、話を聞ける場があるということが大切」と話す。
学生・生徒は相談無料、それ以外は500円。各回定員10人で予約不要。会場やスケジュールはキミノトナリの交流サイト(SNS)で告知する。
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