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迫力の日本画など32点 元漁船員・和田さん、地元で初個展 石巻・あすまで

自身の作品について来場者に説明する和田さん(右)

 退職を機に2021年に絵を描き始めたばかりなのに、美術展で相次いで入賞、入選している石巻市中里7丁目の和田正弘さん(71)の地元初の個展が13日、同市駅前北通り2丁目のナリサワ・カルチャーギャラリーで始まった。画歴3年余とは思えない迫力ある日本画などが来場者の関心を集めている。15日まで。

 これまでに手がけた全作品の32点を展示。22年の河北美術展で入賞した「秘峡」や、出身地の網地島・ドワメキ崎を描いて23年の同展で賞候補に選ばれた「海鳴り」など、色彩豊かな日本画やガッシュ、彩色したスケッチが並ぶ。

 和田さんは遠洋マグロ船の元漁労長。50年にわたり世界の海を駆け巡った。個展では北洋で200キロのマグロを釣り上げる光景を描いた作品も飾る。

 来場した同市中里6丁目の木村かつえさん(72)は和田さんの同級生で自身も絵を描くという。「細い線を引くのは難しいが、しっかりと描けている。繊細できれいな絵ばかりで驚いた」と話した。

 和田さんは「会場に飾ってみて、思っていたより良い絵だと思えた。石巻で日本画を見る機会は少ない。興味を持ってくれる人がいたらうれしい」と語った。

 入場無料。時間は午前10時半~午後4時半(15日は午後3時半)。連絡先はナリサワ0225(95)4165。

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