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水産振興にネット活用 インターン生、1ヵ月の成果報告 石巻・FJ

インターンシップの成果を発表する学生ら

 県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、石巻市)は17日、市内の水産会社などで学生らが1カ月間学んだインターンシップの成果を発表する報告会を同市の石巻魚市場で開いた。受け入れ先の社員らと交流しながら、漁師が運営するインターネット販売の新規顧客獲得や会社の採用強化といった、各社や団体が抱える課題の解決に取り組んだ。

 8月16日~9月18日の約1カ月間、北海道や東京などの学生12人が参加。水産加工会社とFJの計6団体が受け入れ、無料通話アプリ「LINE(ライン)」の開設や技能実習生について理解を深めるマニュアル製作などを提案した。

 皇学館大4年上村駿介さん(21)と東京農大3年谷口菜々美さん(20)は水産加工会社の「林正」で、ホームページと交流サイト(SNS)のインスタグラムを立ち上げた。

 2人は商品の製造工程を写真で紹介したほか、社長や社員のインタビューも掲載するなど消費者に親しみを持ってもらうよう工夫した。

 上村さんは「会社の魅力を誰にでも分かるように説明するのが難しかったが、いい経験だった」と話し、谷口さんは「作ったものが少しでも助けになっていればうれしい」と語った。

 インターンは2017年に始まり、これまでに200人以上が参加。水産業界に就職した学生もいるという。FJの松本裕也事務局次長は「この1カ月で得たことを日常生活に生かし、石巻に戻ってきてほしい」と願った。

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